tc 4チタン合金特性/成分

tc 4チタン合金は中強度のα−β型二相チタン合金であり、6%のα安定元素AIと4%のβ安定元素Vを含む。tc 4チタン合金は良好な総合力学機械性能を持っている。

tc 4チタン合金材料の化学成分はチタン（Ti）残量、アルミニウム（Al）5.5%〜6.8%、バナジウム（V）3.5%〜4.5%、鉄（Fe）≦0.30%、酸素（O）≦0.20%、炭素（C）≦0.10%、窒素（N）≦0.05%、水素（H）≦0.015%などである。

tc 4チタン合金材料の特性：

1.優れた耐食性：tc 4チタン合金は良好な耐食性を有し、劣悪な環境条件下で長期にわたって安定して運行することができる。その耐食性はステンレスなどの伝統的な材料より優れているため、化学工業、海洋工事などの分野で広く応用されている。

2.高強度と軽量化：tc 4チタン合金は高い比強度を有し、すなわち単位質量当たりにより大きな力に耐えることができる。同時に、密度が低く、軽量化材料を必要とする用途において大きな優位性を持っている。そのため、航空宇宙、自動車などの業界では、tc 4チタン合金が理想的な材料選択となっている。

3.良好な靭性と溶接性：tc 4チタン合金は良好な靭性と溶接性を有し、それにより製造過程で加工と接続が容易になる。これにより、tc 4チタン合金は複雑な構造体を製造する際に大きな利点を有する。

tc 4チタン合金材料の硬度は34-36 HRC、融点は1670℃、引張強度は900-1100 MPa、降伏強度は800-1000 MPa、耐曲強度は600-800 MPa、弾性率は110-120 MPa、熱変形温度は約900-950℃、線膨張係数は8.6 x 10 ^-6℃である。

tc 4チタン合金の鍛造技術：

（1）変形温度1000℃と変形量50%の場合、変形速度が2 mm/s未満またはそれ以上であることは、鍛造物損傷値を減少させ、鍛造物品質を向上させるのに役立つ。

（2）変形温度925℃、変形速度1000 mm/s、変形量70%で鍛造品の品質が良好である。

（3）tc 4チタン合金鍛造物の鍛造変形過程における各鍛造プロセスパラメータが鍛造物の最大損傷に与える影響は順に変形速度＞変形量＞変形温度である。